【コーチ録 Vol.21 本当の練習時間】

こんにちは、蓮田市で活動する少年野球チームの中央フライズです。真夏日が増え、熱中症には十分注意が必要なシーズンとなってきました。野球は練習時間が長いといわれますが、実際に他のスポーツ(サッカーやバスケなどのメジャースポーツ)と比較すると練習時間が長い傾向にあるようです。ここでいう「練習時間」とは「拘束時間」を指しています。野球はセットプレーからなるスポーツであり、ひとつひとつのプレーを確認しながら練習が進んでいきます。そのためプレー毎に時間を掛けて練習を行う必要があり、結果として長時間練習となります。スポーツの特性によるところがあるのかもしれません。しかし自分自身がプレーに関わる時間はごく僅かであり、「拘束時間」のほとんどは「待機時間」となります。例えば少年野球のバッティング練習では順番に打席に立ち、各自数回のスイングを行なっていきますが、数十分待って、数スイングという具合に、1時間の練習時間は、実際には10スイング程度、時間にすると数分に止まり、「拘束時間」の90%は「待機時間」となります。守備練習では、ノックを行う際には大体2〜3人、多ければ5〜6人が同じポジションに付き順番を待ちます。単純に30人の選手がグラウンドにいて30分間ノックを受けた場合、実際にノックを受けている時間は1分。もちろんそれ以外のプレーに関わる事はありますが数分の話です。
効率の悪い野球ですが、ではどのように練習を行う事で上手になる事ができるのでしょうか。スポーツの基本は反復ですので、回数をこなす事は重要ですが、野球はメンタルとタイミングのスポーツでもあるため、集中力が高まった状態で、瞬間的な力を発揮出来るトレーニングを行う必要があります。子供たちにとって最も集中力が高まるタイミングは練習開始から60分です。というよりは長時間にわたる集中力の維持は不可能です。練習開始後すぐにメインのメニューを配置し、メンタル的な強度も高いメニューを行う事で実践的なトレーニングが可能となります。実際この後は集中力が無い(低学年は30分程度)と思って良いと考えています。また練習全体の目的、スケジュール、各メニューのねらいを子供たちへしっかりと伝える事で集中力を高める事も可能です。ゴールが分からないランニング、狙いが分からないノック、場面が分からないバッティングなど、大人でも集中して取り組むのは不可能ですよね。定時で帰るのは最高のパフォーマンスです。長く仕事をして仕事をした気になってないか注意します。。。

蓮田中央フライズ 少年野球

6年生ありがとう!by Chuo Frys

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