【コーチ録 Vol.23 カウント0-3】

こんにちは、蓮田市で活動する少年野球チームの中央フライズです。バッティングで良い結果を出すには「技術」は言うまでもありませんが、「メンタル」精神的な要素が大きく関わっています。そもそも野球では、ピッチャーは「絶対に打たれまい」とバッターにとっては打ちにくいボールを投げてきますので、必ずど真ん中にボールがくるバッティングセンターのようにはいきません。バッティングは大変難しい技術で、10回に3回、3割でヒットが打てれば好打者といわれます。7割は結果が出なくても当然だということです。コーチとして試合を観ていると「なんで打てないんだよー!」と思う場面はありますが、打てない可能性の方が高い為、それは希望的観測に過ぎません。
表はメジャーリーグでのカウント別の打撃成績ですが、ピッチャーとバッターの対戦には四球という要素がある事で、バッターには「打たなくても四球になれば出塁出来る」という心理が、ピッチャーには「無駄な四球を出したくない」という心理がそれぞれに働きます。この四球をめぐるカウンティングがバッターとピッチャーの駆け引きをより面白くする大変に秀逸な野球の要素です。
ではカウント別の打撃成績をみてみましょう。ボールが先行した、所謂バッターが有利となるカウントでは打率、出塁率、長打率ともに高まります。0-3では四球を避けたピッチャーのストライクを入れにくるボールに対して、空振りを恐れずにホームラン狙いのフルスイングが可能な事から、長打率は.873と全シチュエーションの中で最大となります。「ピッチャーは必ずストライクを投げてくるだろう、空振りしてもまだチャンスが続く」というバッターにとっては精神的に余裕がある状態です。逆に2ストライク以降ではピッチャー有利の状態となり、打率、出塁率が著しく低下します。「ピッチャーは決め球を投げてくるだろう、空振りしたら三振」というバッターにとっては追い込まれた状態です。どのスポーツにも言えることですが、いかに自分にとって有利な精神状態の中でプレーをするか、それはテクニック以上に重要なスキルとなります。カウントだけでなく、まずは「自分なら絶対に打てる」という精神的優位な状態を生み出す事です。日頃の練習は自信を生み、自分はピッチャーを上回っている、カウントが不利でも問題ない、本来ならピッチャーが有利なシチュエーションでも精神的優位をもたらしてくれます。毎日の素振りは技術や体力だけではなく、精神的な優位性をもたらすものです。この自信が野球の神様の正体では?と私は考えています。少なくともピッチャーに自信で上回らない限り、打ち負かすことは出来ないでしょう。「0-3はバッターにとって大チャンス!」、「フォアボールになるために貴重な週末を使ってるわけではない」私が必ず伝える子供達に言葉です。私も自信に溢れたそんな気持ちで仕事をしたいと思う今日この頃です。。

蓮田中央フライズ 少年野球

6年生ありがとう!by Chuo Frys

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