【コーチ録 Vol.22 野球を観る】
こんにちは、蓮田市で活動する少年野球チームの中央フライズです。真夏の陽射しの中ですが、熱中症には十分に注意を払い活動を行っています。野球ファンとしては寂しい限りですが、野球人気はピークを越え、最近ではプロ野球の地上波放送が少なくなり、衛星放送や有料チャンネル等でコアなファンのみがTV観戦する一部ファンに向けたコンテンツとなっています。私たち昭和世代が子供の頃は、野球をやっていない子であっても、家族でプロ野球を観てることで、大方のルールを理解しているのが多数派だったかと思います。遊びで野球をした際にはテレビで観ていた場面が思い出され、咄嗟の状況にも身体が反応した経験はないでしょうか。令和世代の今の子供たちはテレビで野球を観る日常は無く、少年野球チームに所属する子供たちであっても「観る」ことは無いのが一般的です。野球しか観るものがなかった時代から、スポーツも多岐に渡り、ネット配信では面白いコンテンツが溢れている成熟した配信環境が背景でしょう。
野球に限らずスポーツ全般に言えることですが、スポーツで最も有用な練習方法のひとつは「観る」ことです。野球の試合を数多く観ることで、ルールを理解することはもちろんですが、様々なケースを疑似体験することが出来ます。攻撃側、守備側、それぞれの立場から、「今の場面はなぜ走ったのか?」、「野手はなぜベースカバーが遅れたのか?」、「自分だったらどうしたか?」など、自分自身が経験したことの無い場面を擬似的に経験することによって、実際に同じようなケースが巡ってきた際に動きを予見し、先回りした反応を行うことが出来ます。またプロ野球選手の投球フォーム、打撃フォーム、キャッチャーの配球、守備位置など、モノマネからスタートするのが上達への最短ルートです。観た動きをそのまま再現出来るスキルは、所謂「センス」と呼ばれるもので、このセンスは数多く観ることで養うことが可能です。
今日から夏休みの子供たちも多いでしょう。夏は野球コンテンツが溢れています。朝は大谷翔平のMLB中継があります。日中は夏の甲子園があります。夕方からはプロ野球中継があります。様々なレベルの試合を一日に5〜6試合観ることも可能です。宿題とのバランスを考えながらですが、野球観戦をひとつのトレーニングにしていただければと思います。熱中症にならないコスパの良い練習方法ですよね。
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