【コーチ録 Vol.18 最適なトレーニング】

こんにちは、蓮田市で活動する少年野球チームの中央フライズです。野球では冬はオフシーズンとされ、春のシーズン到来に向けて地道なトレーニングを重ねる時期です。ジュニア期では、「年齢期に合わせた最適なトレーニングをすること」が重要だといわれております。子供の骨格は大人の縮小版ではなく、将来の成長の為にあえて脆い部分を残しています。その点を認識したうえで、故障には細心の注意を払い、年齢期に合わせたトレーニングを行うことがジュニア指導者の責務となります。個人差はありますが、運動スキルは年齢期によって習得に有利、不利があるとされ、身体的、精神的成長に即したトレーニングメニュー作りが大切です。下図は1980年に発表された宮下モデルです。(宮下1980)


■11歳以下
いわゆるゴールデンエイジと呼ばれる年齢期で、神経系の働きが顕著に向上し大人と同じレベルに達します。複雑な動きやスキルを習得することに有利とされています。投球動作、打撃動作、守備動作など日常生活には無い動作や道具を用いる動作のトレーニングを繰り返すことがこの年代では重要です。しかしながら骨格、呼吸器系は成長準備段階であり、集中力の持続も難しい為、長時間のトレーニングや負荷をかけた運動には適していません。

■12~14歳
小学校高学年〜中学生時期になると呼吸器、循環器系の機能が発達し、持久系の能力が向上する時期となります。精神面での成長もあり、習得した動作を長時間継続することが可能となります。長距離走や軽い負荷をかけたトレーニング、サーキットトレーニングなど、長時間の運動を習慣化することが大切ですが、骨格の成長が著しい時期となる為、トレーニング後のケア、適切な休養も必要となります。

■15~18歳
骨格や筋肉の発達が著しく大人の身体となります。特に男子は筋力や瞬発力の習得が可能となる為、筋力強化を目的としたウエイトトレーニングを本格的に取り組み始める時期となります。パワーアップによりダイナミックな動作が身に付くことで、球速は大きく伸び、打球の飛距離も大幅に向上します。スポーツをより楽しく感じる時期となります。

■19歳以上
運動機能の成長は終了し、それ以前に習得した運動能力をベースとして総合的なレベルアップを行う時期となります。自分自身の長所、短所を見出し、強い意志を持った自らの努力が重要となります。

このように年齢期によって成長ポイントは異なることから、小学校期では野球だけではなくあらゆるスポーツを遊びとして体験する機会を多く作り、多様な動作を習得することが重要です。また基礎動作を行うトレーニングでは「何の為のトレーニングなのか?」、「どのような動きに繋がるのか?」子供たちへ練習メニューの意図を示すことが効果を最大化することに繋がります。未成熟であり長時間のトレーニングには不向きな時期であることを考慮すると、短時間での動作習得を目指した最適なトレーニング方法を工夫する必要がありそうです。

ゴールデンエイジが羨ましい。。

蓮田中央フライズ 少年野球

6年生ありがとう!by Chuo Frys

0コメント

  • 1000 / 1000