【コーチ録 Vol.9 OPS】
こんにちは、蓮田市で活動する少年野球チームの中央フライズです。野球は終了時点でより多く得点したチームが勝ちとなります。少年野球では試合時間が設定されているため、常にリードしている状態でいる事も重要となります。打者の成績を測る指標として打率、打点、本塁打、出塁率など様々なものがありますが、最近では得点との相関が高いOn-base Plus Sluggingという指標が用いられています。OPSは出塁率と長打率を足した指標です。出塁率(どれだけ出塁できたか)、そして長打率(多く塁を奪えたか)の和であり、得点が最重要の野球において勝利への貢献度に直結するデータだといわれています。
例えばメジャーリーグで活躍した松井秀喜選手とイチロー選手のキャリアハイシーズンのOPSを比較すると、それぞれ2004年シーズンがキャリアハイとなりますが、松井選手がOPS.912(出.390+長.522)、イチロー選手がOPS.869(出.414+長.455)となり松井選手がより得点への貢献度が高い選手だったといえます。松井選手への評価が高いのはこのOPSの考え方がベースとなっています。因みに今シーズンの大谷翔平選手は6/20現在OPS1.031と両リーグ2位の成績を残しています。しかしチームは低迷している事を考えるとチーム力が重要だといえますね。出塁、長打だけではなく、走塁や得点圏打率、また守備での貢献、キャプテンシーなど勝利へと繋がる数値は多角的に考察する必要があり、OPSはあくまで一つの材料いえるかもしれません。少年野球では盗塁により単打が2塁打、3塁打となるため(イチロー選手にもいえるかもしれません)、盗塁など進塁を加味した指標がフィットしそうです。
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